腸粘膜を刺激する便秘薬 〜刺激性下剤〜
便秘薬には、薬の効果のあらわれる仕組みにより、いくつか種類があるのをご存知ですか?
このページでは、刺激性下剤の作用機序を解説していきます。
刺激性下剤と呼ばれる便秘薬は、
大腸の粘膜を刺激して、蠕動運動を活発にするはたらきがあります。
蠕動運動が活発になることによって、
便がスムーズに大腸内を移動し、排便することができます。
お腹が痛くなる便秘薬の多くは、この種類のお薬です。
また、なんとなく穏やかに効いていくイメージを抱きがちな漢方薬ですが、
漢方の便秘薬に関しては、ほとんどがこの刺激性下剤に分類されます。
なお、この種類の薬は服用してから数時間後に効果があらわれるため、
一般的には就寝前に服用することとされています。
(別に日中飲んではいけないという訳ではないのです。日中飲むと、その数時間後、大事な会議中であろうと、大渋滞にハマっていようと、容赦ない便意に襲われるだけのことです。)
また、この種類の便秘薬は、子宮を収縮させる働きがあるものもあります。このため、妊娠中の女性は、流産、早産を誘発する危険性があるため、使用してはいけません。
刺激性下剤の成分名および市販薬名
刺激性下剤の成分名
- ビサコジル
- ピコスルファート
- センノシド
刺激性下剤の市販薬名
- コーラック
- ビオフェルミン便秘薬