乳酸菌(EC-12)|フェカリス菌はどうして便秘に効く?
腸内細菌の中でも善玉菌に位置づけられているフェカリス菌。
いままでクローズアップされる事は少なかったのですが、最近は便秘に効果的であるとして注目を浴びています。
フェカリス菌が便秘を解消するメカニズムについてご紹介します。
フェカリス菌は胃酸に強い乳酸菌という訳ではありません。
【死菌にしても便秘に効果があります】
つまり、フェカリス菌自身の活動で便秘を解消している訳ではないのです。
では、どのようにして便秘に役立つのでしょうか?
フェカリス菌の役目は、善玉菌の栄養源になるという事です。つまり、生きていても、死んでいても関係ありません。
フェカリス菌の効果を確かめる為に株式会社伊藤園が臨床試験を実施し、
その結果を腸内細菌学会に発表しています。
臨床試験の内容と考察
試験内容 (対象:20〜39歳の便秘気味な日本人男女24名)
- A群:8名:プラセボを2週間摂取
- B群:8名:フェカリス菌(1000億個)+オリゴ糖を2週間摂取
- C群:8名:フェカリス菌(1兆個)+オリゴ糖を2週間摂取
比較内容
- 投与前と投与後の善玉菌の数
- 便の柔らかさ
結果
- フェカリス菌+オリゴ糖を飲む事により、腸内の善玉菌を増やす事ができる。
- フェカリス菌の量を増加させる事により、善玉菌の増殖力を強化する事ができる。
- フェカリス菌+オリゴ糖で、便を柔らかくする事ができる。
見た目フェカリス菌が善玉菌を増殖させて便秘を解消する能力を有しているように見えます。
しかし、この試験ではフェカリス菌+オリゴ糖を一緒に飲ませる事によって便秘に効果があるという結論です。
フェカリス菌単体の試験はこれから実施していくようですが、
少なくとも腸内環境を整える効果は期待できそうです。
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