老人の便秘は手ごわい!高齢者の便秘の原因と対策

老人の便秘は手ごわい!高齢者の便秘の原因と対策

 

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年を重ねてくると、
それまでは快便快腸、便秘知らずだった人でも、
日々の排泄に苦労するケースがあります。

 

高齢者の便秘の原因と対策を調べてみました。

 

 

筋力の低下

 

高齢になると、自然の加齢減少として、筋肉を構成する繊維の委縮が起こります。
筋肉そのものが縮んで小さくなってしまうのです。

 

この委縮はおよそ40代ごろから始まり、
1年で筋肉全体の0.5%が縮んでしまうと言われています。
60代になるころには、筋肉の1割が縮む計算ですね。

 

便を出すためには、腹筋や骨盤底筋などの筋肉の助けを借りて、腹圧をあげることが必要です。
筋肉のパワーが少なくなると、腹圧が上がらずに便を押し出す力が弱くなってしまうのです。

 

対策としては、
体に無理のない範囲でストレッチをしたり、簡単な体操をすることが大切です。

 

また、骨盤底筋は、腹圧が上がるのを下支えする大切な筋肉ですので、
これを鍛える【ケーゲル体操】をやってみるのも一手です。

 

運動不足

 

仕事を引退したり病気やちょっとした怪我をしたりといった些細なきっかけで、
出歩く機会が減ってしまうケースが良くあります。

 

すると、ただでさえ低下している筋力がますます弱くなり、
そのことで疲れやすくなってますます動かなくなる…といった悪循環に陥ることもあります。

 

運動不足をきっかけに筋力低下に拍車がかかると、
腹圧が上がらないことによる排便力の低下につながります。

 

排便に使われる筋肉は、
インナーマッスルとも呼ばれる身体の奥深くにある筋肉が多いのも特徴です。

 

インナーマッスルを鍛えるには、
激しい運動よりも、穏やかな運動やストレッチを継続する方が効果的だと言われています。

 

出来る範囲でお腹から肛門周辺を動かし、筋肉をこまめに刺激するようにしましょう。

 

食事量の低下

 

年を重ねると、食べる量が減ってしまいがちです。
食べる量が減ると、その分だけ便の量が減るので、便意自体が起きにくくなります

 

また、噛む力が弱まるので、
柔らかい食べ物や食物繊維の少ない食べ物が多くなりがちになることも、
排便を難しくする一因と言われています。

 

さらに、快適なお通じには適度な油が必要ですが、
高齢になると、健康志向や食べ物の好みが変化することにより、
適量の油を摂ることすら困難になることがあり、
それも便秘を悪化させてしまいます。

 

頻繁にトイレに行くことを懸念して、水分を摂る量が少なくなりがちなことも、
さらに便秘を悪化させる要因となります。

 

急に食事の量や内容を変えるのはどうしても無理が伴います。

 

まずは、睡眠と食事とのタイミングを一定にするなど、
生活のリズムづくりを始めてみると良いかもしれませんね。

 

薬の服用

 

高齢の方には長年持病と付き合っている方も多く、
その治療のために使っている薬の副作用で便秘が起きることがあります

 

原因となる薬剤には、不整脈の薬、高脂血症の薬、血圧の薬など、
ある程度の年齢以上の方にとってはごく一般的に使われているお薬も多く含まれています。
こういった薬は、いくら便秘がツラいからといって服用をやめるわけにはいきませんね。

 

食事の内容を見直してみたり、こまめに体を動かす習慣をつけてみたりするなどして、
なるべく新しい薬【下剤】に頼ることなく便秘が解消できるようにしたいですね。