硬水は便秘に効果があるのか?
コントレックスに代表するような外国産のミネラルウォーターは、その名の通りミネラルが多く含まれており、【硬水】と呼ばれています。(日本産のミネラルウォーターは【軟水】で、ミネラルの含有量は少ないです。)
便通が良くなるともいわれていますよね。ただの水なのに、なぜそんなことが起こるのでしょう。
硬水の特徴は、上記のとおりミネラル成分が多く含まれることです。
便秘に効果があると言われるのは、
その中でも【マグネシウム】の含有量がポイントになります。
マグネシウムは、大腸内に水分を引き寄せる働きがあり、そのため便を柔らかく保つことができます。
機械的下剤と呼ばれる種類の下剤の有効成分にもなっているくらいですから、
効果のほどは折り紙つきなのです。
機械的下剤は比較的穏やかな効き目が特徴で、
お腹も痛くなりにくく、妊婦さんにも使えるお薬として広く流通しています。
ただし注意点もあります。
硬水の注意点
マグネシウムは本来、体に必要な量がごくわずかな栄養素です。
また、日本人は古来マグネシウム含有量の少ない水を飲む民族ですので、
いきなり硬度の高い水をたくさん飲み始めると、さまざまな体調不良をきたす恐れがあります。
俗にいう、【水が合わない】というやつです
特に心臓や腎臓が悪い人が摂りすぎると、症状を悪化させたり、
不整脈や尿路結石といった新たな疾患の原因につながったりすることがあります。
また、一部の抗生物質や大量の牛乳とは飲み合わせが悪く、
抗生物質が効かなくなったり、救急車を呼ぶような発作が起こったりする可能性があります。
水を変えるだけで便秘が解消できればお手軽&簡単ですが、
無理のない程度、常識的な範囲内で試すようにしましょう。